こんにちは。
ミステリ小説と「ガンダム」、そういった次々と人が死ぬ話を見て(読んで)
育った人間として、お返事します。
正直、倫理的な問題を出されるとあまり論理的には答えられないのですが
(微妙にシャレてみたつもり)
私が幼い頃に江戸川乱歩やホームズを見て心に焼きついたのは
殺人のおもしろさなどではなく、殺人犯などの「悪」を知力と理論によって
打ち負かす名探偵のかっこよさでした。
また、「ガンダム」によって心に残ったのも、機械に乗って敵と戦う
かっこよさなどではなく、戦いのむなしさと、何度も同じ過ちを繰り返す
人間の愚かさでした。
何か事件が起こるたびに、人が死んだりする作品を諸悪の根源のように言う
意見が散見されますが、これはあまりにも暴力的な見解だと思います。
しかし同時に、剣さんがおっしゃるとおり、ストーリーを盛り上げる為の安易な手段としか
思えないような、また悪趣味の権化としか思えないような「死」の描写が
やたらと目に付く最近の映画やドラマは、私も大嫌いです。
いずれにしろ、「だから死は不幸だ」と思うか、「だから自分も人を傷つけてみたい」と
思うかは、多分に「作品」自体よりも(もちろんそれ自体が原因のことも多々ありますが)
それを受け取る側の問題だと思うのです。
ガンダムというのは、見たこと無い方に分かりやすくいうつもりで書くと、
宇宙で生まれた為に現生人類より一歩先の段階まで「進化」してしまった人間
(主に若者。作中では「ニュータイプ」と呼ばれます)が、
何時までも進歩できず同じ過ちばかり繰り返し、なのに技術だけはどんどん進んで
科学をもてあましているような「普通の」人間達が、協力したり戦ったりしながら、
それぞれの時代を築いていく、という話だと私は理解しています。
「ガンダム」は、自分も人間でありながら、でも少し違った存在である
「ニュータイプ」の視点から、「人間」一般を風刺したり、時には賛美したりする
作品だ、というのが、好意的ではありますが個人的解釈です。