#24270
ミスターK
キーマスター

**ニフ慶ドラマ**・・・「熱海の空から」

第5話 「三愛ヨコハマホテル」
この辺りは、学生時代によく遊んだ場所だ・・・・懐かしい。 典子を見た。 やはり美人だ・・・少し色気も出てきた。
時計を見ると7時10分、  少々お腹がすいた・・・この辺りでは・・・・ あそこに行くか。
近くに三愛ヨコハマホテルがあることを私は知っていた。  
県立青年センターの前を右に曲がると もみじ坂会館だ・・・それを通り越し 左に曲がると階段がある。 降りていくと本町小学校の横に三愛ヨコハマホテルがある。 昔と何も変わっていない。
とにかく、中に入りレストランの・席に着く。  懐かしさで心が踊る。 前には典子がいる。
早々にコース料理と典子の好きなシャブリを注文・・・・紀子が私にウインクした。
料理を食べながら、典子のマンションの詳しい経緯や現在の状況を聞いた。
聞いてみると、相手方にも何やら事情が有り、引渡し出来ないらしい。
また、以後賃貸借契約をしてそのまま、住み続けたいとも言っているらしい。
結局、話をまとめると、マンションの売主は、金融機関から根抵当で借入れをしていて、物的担保(譲渡担保)としていたらしい。 返済が滞り、返済の目途がつかないと見るや、金融機関は間髪を入れず競売に出し、それを不動産屋が落札した。 しかし、立退きがが難航した為、典子に話をもちかけ、購入させたらしい。
「根抵当」「譲渡担保」
恐らく立退き料が欲しいと私は見た。   その理由は、従業員の名を借り短期賃借権の設定をしていた。「短期賃借権の保護」
法的には、不動産屋は重要事項説明を怠ったことになる。
いろいろ考えた結果、友人の南辰夫を紹介することにした。
南は大学の同期でサークルもスキー同好会、何時も一緒、気心がしれていた。
今は実家の家業を継いでいる。  彼は、地元横浜生まれで、親は地元の名士で親戚には政治かも何人かいる。  本業は、港の荷受や通関業・保税倉庫と手広くやっている。 表むきは普通の株式会社であるが、噂では南の家系は裏組織だと言う友人もいた・・・。
典子に少し待つように言って、ロビーから南に携帯で連絡をとった。
「南です。」 懐かしい響きだ・・・ 「おれ、義男」  「久しぶりだな。」
一連マンションの話を掻い摘んでした。 二つ返事でOKがとれた。 しかし、多少お金がかかることになると言い、クライアントに了解を取れと言う。横文字だ・・・   ・・・・いくらかかるか聞いてみた。  「50万用意できるか?」 一旦電話を切った。
レストランに戻り、典子に確認を取った。 「おい、50万用意できるか?」  典子曰、弁護士の先生に頼むとマンションの金額から換算すると着手金だけでも100万以上は用意しなければならないらしい。   すぐに典子のOKの返事がとれた。
今度は、その場から南に再度連絡を入れた。 すぐに出た。  「話はついた・・・・。」 「OKだ。」と返事をすると・・・・・・「今から行くよ。」  南が快く引き受けてくれた。 30分でホテルに来るらしい。

上部へスクロール